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普段、みなさんが旅行・出張・帰省などで乗る飛行機。安全に快適に目的地へお客さんを運ぶために、多くの人が業務に携わっています。航空会社ではパイロット、客室乗務員、整備士・・・、その他にも、手荷物を預かり貨物室に乗せ取り出す人、機内食や飲み物を準備する人や搭載する人、パイロットと無線交信を行う管制塔のスタッフ、いろんな人がいる。その中から特に整備士の観点からお客さんではなかなか知りえない情報を提供したいと思います。
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しばらく更新をサボってしまい申し訳ないです。
今回は56章の窓です。

飛行機では、主にコックピット、客室、ドアに窓があり、
機体内外の差圧に耐えられる強い設計となっている。

特にコックピット前面のウインドシールド(Windshield)は
鳥が衝突しても突き破れない構造となっており
ガラスなどを重ねた5枚程度の積層である。


さらにその外側にサイドウインドウ(Side Window)があり
機種によって左右それぞれ1枚か2枚装備されている。
写真のようにSide Windowが開く機種もある。(エアバスA380)


メリットとしては整備ではWindshieldが汚れたときに
整備士が拭き上げることができる点。
それができない機種は外部からリフトカーなどを使って
拭くことになってしまう。

また緊急時の乗員の脱出窓としても使われる。

客室窓はアクリル樹脂のパネルで構成されている。
写真のボーイングB787の窓は従来型のシェードはなく
スイッチによって窓の輝度を変えられる設計。


ちょっと暗くして写真を撮るとこんなに幻想的に。。。


最後にドアについている窓はあまり気づくことがないが
緊急時の非常脱出の際に客室乗務員が外で火災が起こってないかなどを
確認するために使われる大切なもの。


普段の運航でも出発前のドアクローズ時や到着後のドアオープン時に
客室乗務員と外のドア操作者とのコミュニケーションとしても使われる。


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52章はドア。

通常飛行機に乗る際に通る乗降用ドア(機体左側)は
Passenger Entry Doorと呼ばれる。


それに対して機体右側のドアは機内食や飲料の搬入出、
機内で出たごみの搬出などをすることから
サービスドア(Service Door)と呼ばれる。


飛行機が上空を飛ぶ際、機内の圧力により
ドアには機内から機外に大きな力が働くが
ドアの外枠に内側から押し付けることによって
機内外の差圧を受け持つプラグタイプがほとんど。

客室のドアとしてはこれら2種類の他にも
翼上のや後方に脱出口を持つ機種もある。
(Overwing Emergency Exit、Rear Stair)




また貨物の搬入出ではカーゴドアが使用される。
大型機ではコンテナが入る大きなタイプであるが


リージョナルジェットなどの小型機では
バラ積み用の小さなタイプのドアが使われる。


大型機にもバラ積み用もある。
一般にバルクカーゴと呼ばれる。

この写真はアイルランドのダブリン空港の
ラウンジに飾ってあった写真を撮ったもの。
いろんなタイプのドアがあるもんだ。


その他にもAPU関連の作業時にはAPU Doorを開ける。
(APU本体や関連部品の交換、給油など・・・)


また客室の下には電子機器室がありそのためのDoorもあるが
B777には実は客室からアクセスするためのDoorもある。


中は各種コンピュータや配線ケーブルなどがあり
整備士が必要に応じて点検などを実施する。

  


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51章は構造(Structure)である。

飛行機の構造はセミモノコック構造と呼ばれる
縦横に飛行機の輪郭を形作ったフレームに
スキンを張りリベット付けした構造をしている。


厳密に言えばもっと細かく分解されるが
ここではこの程度の説明にとどめておく。

この構造にすることにより
飛行中や離着陸時などに発生する
大きな荷重に耐えられるようになっている。

飛行機の材料は時代とともに進化してきた。


もちろんモノを飛ばすのだから軽いほうがよい。
ただ当然、高速で飛び離着陸するのだから
それに耐えうる強度もないといけない。

基本的に高強度の材料は重いから
技術者は様々な知恵を駆使して
材料の改善に取り組んできたに違いない。

1960-70年代は複合材(Composite Material)は
ほとんど使われていなかったが
50年たった現在、B787やA350では
材料の約半分に複合材が使用されている。


機体重量が軽くなるとどうなるのか。
ある一定の燃料を入れると航続距離が伸びる。

従来東京からアメリカ東海岸までダイレクトに行くには
B747やB777などの大型機に乗るしか方法がなかったが
中型機であるB787でも直行が可能となった。

ちょっと話が変わってしまったので元に戻るが
51章には構造修理についても少し触れている。

例えば写真のように構造にクラックが入った場合に
どのように修理していくかということが簡単に書いてある。


ただ構造修理については別途構造修理マニュアル
(Structure Repair Manual:SRM)というものがあり
そちらの方に詳しいことが書いてある。

クラックに限らず、凹み(デント)や
内部剥離が発生した場合の損傷許容基準や修理方法など・・・
また機会があればこちらも説明したい。


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某航空会社で整備士をやってます。
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