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普段、みなさんが旅行・出張・帰省などで乗る飛行機。安全に快適に目的地へお客さんを運ぶために、多くの人が業務に携わっています。航空会社ではパイロット、客室乗務員、整備士・・・、その他にも、手荷物を預かり貨物室に乗せ取り出す人、機内食や飲み物を準備する人や搭載する人、パイロットと無線交信を行う管制塔のスタッフ、いろんな人がいる。その中から特に整備士の観点からお客さんではなかなか知りえない情報を提供したいと思います。
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Parkingとはその名の通り、機体を停めること。
飛行機も車と同じでCockpitのブレーキ(Brake)により静止させる。

また配達中のトラックが坂道で駐車する際によく見かけるが
飛行機でも万一の時のために車輪止め(Chock)をする。



その他にも機体を駐機する長さにもよるが
脚(Landing Gear)が地上で格納されないように
ダウンロック状態を保持するためのピンを入れたり

 

雨水や埃が入り込まないように
センサー類やエンジンにカバーしたりする。



この赤いヒラヒラはストリーマ(Streamer)と呼ばれ
"REMOVE BEFORE FLIGHT"と書かれているが
運航前に整備士によって抜かれる。

では抜き忘れるとどうなるのか・・・。
上空で不具合を示す警告がコックピットで表示され
離陸後の引き返し(ATB: Air Turn Back)となる。

センサーは上空でHeatingされるものが多く
その場合は、カバーが一部溶けた状態で戻ってくる。

StoringはParkingの時間が長くなった場合を言い
Prolonged Parkingとも呼ばれる。
数日、数週間、数ヶ月停留する場合の処置。

上記のParkingの内容に加え、
湿気によりカビが生えるからシリカゲルを入れなさい・・・
みたいな要求が入ってくる。

Mooringは台風が近づいてきたときなどに
機体が動かないようにTie Downすること。



港に行くとこんな光景をよく見ると思うが
これの飛行機版といったところでしょう。
ただ、あまり大型機ではやらないと思う。

これはある空母にあったTie DownのFitting。



最後に、Return to Serviceはこれらの機体を停止した状態から
運航(Service)できる状態に戻すことを言う。


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