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普段、みなさんが旅行・出張・帰省などで乗る飛行機。安全に快適に目的地へお客さんを運ぶために、多くの人が業務に携わっています。航空会社ではパイロット、客室乗務員、整備士・・・、その他にも、手荷物を預かり貨物室に乗せ取り出す人、機内食や飲み物を準備する人や搭載する人、パイロットと無線交信を行う管制塔のスタッフ、いろんな人がいる。その中から特に整備士の観点からお客さんではなかなか知りえない情報を提供したいと思います。
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49章は補助動力装置(APU: Auxiliary Power Unit)。

写真のように機体後方テールコーン内に装備され
機体に電気と圧縮空気(Bleed Air)を供給する。


APUと動力装置とはいうものの
メインエンジン(70章で説明)とは大きく違う。

エンジンは機体を前に進める力(推進力)を得るが
APUでは得られない。

またAPUには油圧を供給する機能もない。
wikiでは油圧も供給すると説明されているが
私が知る限り民間機ではないと思われる。

ではAPUは活躍するのはいつかというと
基本的に地上に駐機しているとき。
飛行中はAPUを使うことはほとんどない。

ここで基本的に・・・と書いたのは
飛行中でも電気系統や高圧空気系統で不具合があれば
APUでバックアップする場合もある。

通常の運航でAPUが最も活躍するのは
エンジン始動のときである。

基本的に機体が出発する直前は
APUによって機体に電気と高圧空気が供給されている。

その電気によって客室内のライトなどがつき
高圧空気によって空調(エアコン)も確保される。

飛行機に乗って出発してすぐ
エアコンが切れ急に静かになるときがある。

まさにそのときがエンジン始動が開始されたとき。
エアコンに使用していた空気源をエンジン始動に切替えた合図。

エンジン始動については36章参照。
http://aircraftmaint.iku4.com/36%20pneumatic/ata%2036%E7%AB%A0%20-%20pneumatic

その後エンジンの騒音が響いてくるはず。

エンジンが定常運転になったら
APUからエンジンに電源が切り替わる。
それに気づいたことがある方も多いと思う。

近年、燃料費の高騰でAPUの使用時間を減らし
地上動力装置(GPU: Ground Power Unit)の使用を
奨励している場合が多い。
(2014年12月現在、原油価格は下がっているが)

*AGP社のHPに詳しい説明がある
http://www.agpgroup.co.jp/agp/airport.html


地上駐機中にはケータリングや機内清掃を含め
様々な作業が実施されるが電気や空調が必要である。

これらを供給するためにGPUの電気を使ったり
21章でも説明したが地上のエアコン設備を使ったりしている。
http://aircraftmaint.iku4.com/21%20air%20conditioning/ata21%E7%AB%A0%20-%20air%20conditioning

そして機体出発の5分程度前にAPUを始動させ
エンジン始動に備えている。


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