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普段、みなさんが旅行・出張・帰省などで乗る飛行機。安全に快適に目的地へお客さんを運ぶために、多くの人が業務に携わっています。航空会社ではパイロット、客室乗務員、整備士・・・、その他にも、手荷物を預かり貨物室に乗せ取り出す人、機内食や飲み物を準備する人や搭載する人、パイロットと無線交信を行う管制塔のスタッフ、いろんな人がいる。その中から特に整備士の観点からお客さんではなかなか知りえない情報を提供したいと思います。
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7章は機体の持上げに関連する項目。

持上げには大きく2種類あって
機体全体と脚(Landing Gear)の持上げ。

車と同じで通常時はジャッキ(Jack)を使う。

機体のJack-upは基本的に3点で行う。
左右の翼に2箇所と胴体(前方または後方)に一箇所。
(前方か後方かは機体によって決まっている)

 

また万一のために4点目以降
Support Jackを使用をする場合もある。

機体のJack-upは脚(Landing Gear)の交換や作動試験、
重整備(車と同様に約2年に1度行う定例整備)などで行う。



機体Jack-up時、部品の交換などの様々な理由で
機体の重心が大きく移動し揺れる(動く)時がある。

そんな時に機体がひっくり返らないように
写真のように機体をサポートするCradleを置くことがある。
これがShoringである。(地震対策にもなるかな。。。)
 

次はLanding GearのJack-upについて。
主にTireやBrakeを交換する際に使用される。
 
   
 
この車を見たことはありますか?
TireやTire交換に使用するToolなどを載せて
飛行機があるSpotまで運ぶ車です。



羽田空港なんかでこんな自動車が走っていたら
どこかでTire/Brake交換があるんだなと思っていい。

ところで、S1000Dでは7章は以下の定義となっている。
"Lifting, shoring, recovering and transporting"

RecoveryやTransportについては
また別途機会があれば・・・。


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