普段、みなさんが旅行・出張・帰省などで乗る飛行機。安全に快適に目的地へお客さんを運ぶために、多くの人が業務に携わっています。航空会社ではパイロット、客室乗務員、整備士・・・、その他にも、手荷物を預かり貨物室に乗せ取り出す人、機内食や飲み物を準備する人や搭載する人、パイロットと無線交信を行う管制塔のスタッフ、いろんな人がいる。その中から特に整備士の観点からお客さんではなかなか知りえない情報を提供したいと思います。
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38章はWater/Waste(水/排水)システム。
水システムはトイレ(Lavatory)やギャレー(Galley)で
蛇口から出てきたりトイレの洗浄に使用される。
保管場所は水タンク(Water Tank)である。
客室の下の荷物室(Cargo Compartment)付近にある。
これは機種によって異なる。
36章でも少し述べたがタンクが客室の下にあるから
タンクを圧縮空気で加圧することによって
スムーズな水の流れを作り出している。
これがないと重力に負けて水は出てこない。
エンジンやAPUの圧縮空気を使ったり
機種によっては電気式のコンプレッサーで
加圧する場合もある。
飛行機の水道水はおいしい・・・
と言う人がいると聞いたことがある。
それは本当なのだろうか?
ご存知の通り、家庭の水道水には
消毒用の塩素が含まれている。
飛行機も同様に夏場でも水が腐らないように
家庭の水道水よりも高濃度の塩素が入っている。
だからあまり飲むのはお勧めできない。
排水システムはトイレの汚物を処理する。
処理が正しい表現かはわからないがタンクにためる。
そして空港に到着した際に
専用の車両が汚物を抜き取ってくれる。
トイレの水を流す原理はちょっと複雑なので
また何かの機会に説明したい。
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Aircraft Maintenance
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非公開
自己紹介:
某航空会社で整備士をやってます。
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